ラジャ・ヨガ

 

「ラジャ」は「王」という意味で、

「ラジャヨガ」は「王のヨガ」「ヨガの王道」などと言われています。

 

瞑想(心理的操作)を中心として解脱に到ろうとするヨガです。

経典『ヨーガスートラ』には「ヨーガとは心の働きを止滅することである」と書かれています。

それは心の波立ちをコントロールすること。

絶えざる訓練と離欲(無執着)によって心の波を抑制してゆこうとします。

 

私たちの心には、揺れ動く感情や欲望、執着心など、色々な波が浮かんでは消えます。

その波の一つ一つ、乱れた心は、自分の一部ではあるけれど、自分の本質ではありません。

波が静まった時、自分の本質にようやく気づけるのです。

 

湖の底にある美しいダイヤモンドの例え話があります。

湖は心を、ダイヤモンドは本来の自分=「自己」を表します。

湖水が濁っていたり、湖面が波立っていたりすれば、

底にあるダイヤモンドの輝きに気づくことはできません。

 

水を浄化し波を静めることでダイヤモンドの輝き=内なる「自己」に気づいてゆく。

それがラージャヨーガの方向性です。

そのような道を先達が築いて下さっています。

自分自身を見つめセルフコントロールをして、平和に幸せに生きるための方法です。